HOME>コラム「分析機器の眼、人の眼」>第4回 住まいは強度だけで良いのか?


マンションに住んで感じること。
マンションに住んで一番嫌なのが “上階の音” です。二番目に嫌なのが “におい” です。

“音”は床スラブの厚みが厚いほど遮音特性が良くなるので、250mm以上の厚みがあればあまり気にならないと思われます。

次に “におい” ですが、みなさんの中には、「野菜や肉は国産でないと」とおっしゃる方が少なくないと思いますが、建築材料、特に木材などに関しては、国産にこだわる方は非常にまれではないでしょうか。でも、考えて見れば、寝ても起きても、また、引っ越さなければ一生輸入木材のにおいを嗅ぎ続けることになるのです。耐震強度も大切ですが、生活空間に嫌なにおいがないことの方がもっと大切ではないでしょうか。

実は、私自身、マンションを4回住み替えましたが、ことごとくこの嫌なにおい(木のカビ臭)に悩まされました。輸入木材にカビや菌が生え、木に極微量含まれる殺菌剤や、防かび剤が変化して、カビの様なにおいになります。

昭和50年代以降、このカビ臭による食品や飲料の大々的なクレームが発生しましたので、食品関係の輸送や保管のパレットや梱包には木が使われなくなりましたが、まだ建築資材には使われているのが現状です。このにおいの物質は、極微量でにおうことや、毒性は少ないのですが、pptレベルの量が食品や飲料に含まれるだけで、全ての製品がクレームとなる、ある本には、世界最強の異臭物質との記述も見られます。

ときどき、電車の中や、通りですれ違った人からもこの世界最強の異臭物質のにおいが感じられますので、かなりの家庭で、このにおいを嗅いでいる人がいて、においに悩んでいる人もその中には沢山いるのではないでしょうか。これを消臭剤で感じにくくするだけで本当に良いのでしょうか。ぜひ元から絶って、食品と同じように、住環境も、安全で快適にしてゆきたいものです。

2006年9月
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